予防歯科では、歯や歯周組織の健康を維持し、将来的な歯のトラブルを防ぐための処置や指導を行います。
当院では、適切なブラッシングとウォーターピックを併せた効果的な予防方法を提案いたします。
歯の着色、茶渋、タバコのヤニ等を気にして、歯ブラシに歯磨き剤を付けて一生懸命磨いていませんか?
歯茎が腫れ出血している場合は、歯茎のマッサージをする必要があります。
しかし、歯ブラシで力強く磨いてしまうと歯茎を傷つけたり、歯茎が下がってしまう可能性
があります。また、歯間ブラシなどを無理に狭い歯の間に通そうとすると歯の間の歯茎を傷つけることになり、特に前歯は歯茎が下がりやすいので審美的な影響が出てきます。
口臭が気になるため、つい歯ブラシに力が入り時間をかけてしまう、歯磨き剤に頼るようになる、この様なことはよくあることですが、過度なブラッシングや間違ったお手入れでは、逆に歯茎や歯を傷付けてしまうため注意が必要です。
オーバーブラッシングとは、歯を磨く際に力を入れすぎたり、長時間磨き続けたりすることで、歯や歯茎に過度な負担がかかってしまい、歯の根元が削れたり、歯茎が下がってしまったことを言います。
知覚過敏を引き起こしたり、歯茎が下がって審美障害を起こしたりしてしまします。また、露出した歯の根元は虫歯にもなりやすいです。
当院では、歯や歯茎の負担を最小限に抑えた適切な予防を行うため「ウォーターピック」の使用を推奨しています。
「ウォーターピック」は、水の力で歯と歯茎をケアするジェット水流です。
歯と歯茎の境目の歯面に対して垂直にノズルの先を当て、歯の表側と裏側を歯頸部と歯と歯の間をゆっくりと移動させます。このことにより歯頸部と歯と歯の間の歯垢(プラーク)を除去し、歯肉溝の洗浄も行うことが出来ます。
歯茎のマッサージにも効果があり、歯並びが悪い部位にも有効です。
当院が推奨する効果的な予防方法は、歯ブラシによるブラッシング後、ウォーターピックを利用する方法です。
ウォーターピックを導入することで歯ブラシの時間を短縮し歯茎にかかる負担を少なくすることが出来ます。
歯ブラシは柔らか目か普通の硬さを使い、3分以内で歯茎に負担のかからないように優しく歯磨きをします。効率の良い音波式電動歯ブラシの場合は2分で十分です。
その後、ウォーターピックを使い、歯ブラシでは届きにくい、歯と歯茎の隙間の汚れを落とします。ウォーターピックは、初めは歯茎からの出血があるかもしれません。
出血がある部分は歯周病か歯肉炎で歯茎が腫れている部位と思われますが、1週間ほどで出血は止まります。ウォーターピックは、歯磨剤では得られない爽快感があります。
1日3回の歯ブラシとウォーターピックの使用で、健康な歯と清潔なお口を目指しましょう。
「8020(ハチマル二マル)運動」とは、1989年(平成元年)より医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保つ」ことを目指す運動です。
20本以上の歯があれば、十分に咀嚼ができ、食生活を満足することができると言われています。
「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。
しかし、昨今では平均寿命も延び続け、もはや”人生100年時代”に突入しようとしています。
当院では、8028(ハチマルニハチ)として「80歳になっても28本以上自分の歯を保つ」ことを目指して、患者様が人生を通して健康な歯で過ごすことができるよう、予防歯科に力を入れて取り組んでいます。